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2011年12月28日 (水)

メンテナンスの重要性

ご覧いただきありがとうございます。

スポーク日吉店です

この夏にお店の前でつかまえたカブトムシが12月28日現在まだ生きています!

だいたい9月か10月には死んでしまうことが多いので、もしかしてギネス記録樹立か。

人にたとえるといったい何歳くらいなのだろう・・・

毎日昆虫ゼリーのみを夜だけ与えて極力触らず、昆虫ケースは新聞紙でグルグル巻きにして寒くないよう介護しています。

ここまできたら一緒に年越ししたいものです。

そういえば以前飼っていたヒマラヤンも20歳という長寿でした。

あまり構いすぎないのが良かったのか・・・謎です。

しかし、自転車の場合は違います。

きちんとメンテナンスしないと長くは持ちません。

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先日、修理でお預かりした数十年前の自転車です。

十数年じゃありません、数十年前ですよ。

保管状況が良かったためスチール、アルミともに酸化の進行もほとんど無くとてもキレイでした。

古いフランスのパーツで組まれたとても高価な自転車です。

もともとお父様が所有されていたそうで、それをメンテナンスして乗り続けたいとのことです。

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今は無き老舗ブランドのALPS。

かっこいい。

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その当時の性能を味わえるフランス製サンプレックス社のリヤディレーラー。

決して高性能ではありませんが、ゆっくり走る気分にさせてくれます。

今では皆無の縦型メカですが、美術品のようなきれいなデザインです。

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装着パーツの中でいちばん気に入ったフランス製レオタード社のクイルペダル。

レオタードといえばプラットフォームが有名ですがクイル型も美形です。

数十年経過しているとは思えないほど滑らかな回転が印象的でした。

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こんなに古いものでも修理可能だなんて自転車はすばらしい!

と、実はここまでが前置きです。

本題はノーメンテナンスでご使用するとどうなるかというのがテーマです。

パナソニックのデラックスビビでご説明してゆきます。

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古いモデル(たしか十年くらい前)のため乗れる状態に戻すにはそれなりの費用がかかりますが、お客様のご要望で修理することになりました。

中学生や高校生のお子さんが使うとこうなることが多いですのですが、今回もやはりそうでした。

一見なんとも無さそうですが・・・

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グリップ(持つところのゴム)がありません。

ブレーキと変速のケーブルは被覆が劣化しているため中身が出てしまっています。

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ブレーキレバーは転倒時の衝撃でしょうか、破断しているためブレーキが効かなくなっています。

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前のギヤです。

歯先がすり減ってピッチが合わなくなりチェーンが浮いています。

こうなるともう末期症状です。

漕ごうとしてもチェーンが歯飛びして漕げません。

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歯先のアップです。

削れて歯が低くなってさらに先がつぶれています。

高負荷運転を繰り返すとこうなります。

特にオイル切れ状況下での高負荷運転は症状の進行を早めます。

高負荷運転とは重たいギヤ(シフト位置 3 )でスタートしたり、立ちこぎしたり、坂道を上ったりする使い方です。

モーターのパワーでなんとか走行できますが、そのぶん駆動系に負担がかかってしまい、いずれ壊れます。

特に、このモデルはチェーンの規格が3/32という薄歯タイプなのでモーターの駆動力と踏力でやられてしまうようです。

現行モデルは厚歯のギヤなのでここまで酷くはなりにくいのですが、オイルレスでの高負荷運転はやめたほうが良いです。

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チェーンのたるみを巻き取るチェーンテンショナーが役目を果たせていないため「ダラーン」とチェーンがたるんでいます。

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これがチェーンテンショナー。

バネの力で下方向へプーリー(小ギヤ)を押し下げチェーンを突っ張る構造です。

歯先がすり減りすぎてピンピンに尖っています・・・

プーリーは樹脂製のため、回転部分もダメになっています。

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ラフなブレーキ操作によって車輪がロックしてしまうと、フラットスポット(平面部)ができてしまいます。

強くブレーキをかけるごとにタイヤは平面部で止まろうとするため、路面との摩擦でこのように破れてしまいます。

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駆動系のパーツたち。

10年以上前のモデルでもこうやってすぐにパーツが手に入るなんてスゴイ。

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バラバラにしちゃいます。

小学生のとき、自分でタイヤ交換をしようとこんな状態にしてしまって戻すのに1時間くらいかかったのを思い出します。

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それが今では10分もかかりません。

使いやすい道具さえあればあっと言う間です。

しかし、ただ組み立てるだけじゃなく微調整がありますのでみなさんはおやめください。

このようにお子さんが使う場合は定期的にチェックし、ケガしないうちに点検や修理に出しましょう。

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