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2008年6月 5日 (木)

空気の入れ方

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自転車メンテナンスのいちばん基礎の部分である空気の入れ方ですが意外と奥が深いんです。

空気を入れるだけではなく専門的に一歩踏み込んでご紹介します。

一般自転車用(英式バルブ)でご説明します。

まずタイヤに損傷部分がないかチェックしたあとキャップを外します。このときキャップのすぐ下のネジ(太くなっている部分)を一緒に回さないよう注意してください。これを緩めると空気が逆流してしまいます。

空気を入れる前にいろんなチェックポイントがありますのでご紹介します。

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バルブ(充填口)の付近を握ってみてチューブがダンゴ状に固まってなければそのまま空気をいれても大丈夫です。中でチューブがもつれてダンゴ状に固まったまま空気を入れるとバースト(破裂)する可能性があります。

タイヤのヒビ割れや穴もバーストの原因になります。

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バルブがこんなふうにズレた状態で空気を入れるとチューブを痛めてしまいます。空気を全部抜いてタイヤごとチューブをズラしてまっすぐに戻してから入れてください。

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これは要注意です!車輪の金属部分(リム)とタイヤの嵌め合いの固い部分(ビード)のあいだにチューブが挟まれた状態です。このまま空気を入れると100%バースト(破裂)します。音からして爆発という表現のほうが正しいかもしれません。かなりビックリしますし、けっこう恥ずかしいです。バルブの根元のナットをゆるめてからバルブを押し込み、チューブがタイヤ内にちゃんと収まるようにしてから空気を入れてください。

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こういう樹脂製ホイールもバーストしやすいので要注意です。パンパンに空気を入れないようにしてください。

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さて、空気をいれます。お店で無料開放しているコンプレッサー(自動空気入れ)を例にご説明します。

空気入れ部分の真ん中に金色の芯が見えますがこれをバルブの穴に合わせて押しつけます。

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こんな感じです。ちゃんと入っていれば「キーン」と音がします。入っていなければ「プシュー」っと音がして手元に風がきます。上手に押しつけてください。勝手には止まりませんので適度なところで離してください。入れすぎはバーストの元です。

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入れ終わったらこのようにプランジャーナット(ダイヤ状のギザギザがついたネジ部分)を「キュッ」っとしめこんでください。必ず手でしめ込んでください。これけっこう重要です。忘れると翌日また空気が無くなってしまう場合があります。あとはキャップを取り付けるだけです。

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これは絶対やってはいけません。このように漏れないようにとペンチで締め込む方がいらっしゃいますが 空気の逆流を防ぐ虫ゴムが痛んでしまいます。

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上の写真はバルブの芯の部分です。黒い部分が空気の逆流を防いでる虫ゴムです。

左が通常の虫ゴムです。

真ん中は先ほどのようにペンチ等で締め付けてゴムが破けた状態です。劣化した虫ゴムもこんな感じになります。これではせっかく入れた空気も逆流してしまいますので虫ゴムの交換が必要です。

右は虫ゴムが劣化してチューブ内に抜け落ちてしまっていますので、まったく空気が入りません。虫ゴムを装着してください。

左の例でもまれに空気が入らないことがあります。長年空気を入れなさすぎで虫ゴムがピッタリくっついて空気の通り道を塞いでしまっているケースです。この場合も交換したほうがいいです。

さらに、外観は左のように問題なさそうでも空気の通り道(写真右の例で穴があいている所)の部分だけ小さな穴があいている場合もあります。この場合も要交換です。

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これもやってはいけません。ゆるめる場合はいいのですが、しめ込むのは絶対ダメです。必ず手でしめてください。形からするとスパナできっちり締め込みたいところですがバルブがもげてしまいかねません。手で根元まで締めるだけでOKです。

いかかでしょう,参考になりましたでしょうか?ただし、すべての自転車にこの方法が当てはまるわけではありません。自信のない方はお店にお任せいただいたほうがいいとおもいます。

私たちが入れる場合は、以上の項目をすべてチェックしてからバーストさせないように作業しています。

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